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クック諸島海洋保護区「マラエモアナ」について考えてみた


先日ご紹介しました、

クック諸島に誕生したばかりの、一国のみが管轄する規模では世界最大の海洋保護区、マラエモアナ。

多くの方から感激&応援メッセージをいただき、

同じ島国日本のみなさまの関心が高いことを遠く離れたクック諸島でも

ひしひしと感じることができて大変嬉しく思っています。

ありがとうございます!

マラエモアナにより190万km2もの広さの海、

クック諸島の排他的経済水域(EEZ)すべてが海洋保護区として指定されました。

私が日々眺めている、

どこまでも続く、光り輝く、真っ青な海。

保護をするべき海として決められた理由をさらに調べてみました。

クック諸島を構成する15の島々。

・ラロトンガ島のような緑茂る火山島

・低い環礁島

があります。

WWFによると、ラロトンガ島の山奥に広がる、手つかずの深く広いジャングルは、

東ポリネシア地域で最も人の手が入らない良い状態で残った雨と雲に包まれた貴重な原始ジャングルのひとつということです。

そして海の中には、

・136種のサンゴ

・600種以上の魚

・21種のクジラ(クジラとイルカ)

が生息し、確認されています。

その中には、絶滅の危機に瀕しているカメ3種やマグロ種もいます。

サメ

・5種のサンゴ礁サメ

・11種のサメの種

が生息しています。

そして

島と海を住処として、数え切れないほど多くの海鳥たちが暮らします。

「鳥の島」との相性で呼ばれる、アチウ島。

そして、2名の野生レンジャーたちが、海鳥の中で暮らすスワロー諸島の様子は日本のテレビでも紹介されましたね。

「鳥と人間の共存」ではなくて、

「大自然の中に野鳥たちが生活し、その片隅で人間が生活させてもらっている」という、

日本ではあまり感じることのできないスケールの野鳥の住処であるクック諸島の島々。

マラエモアナの目的は、"海洋環境をより良い状態で保ち続ける"こと。

「生態系多様性の保全、そして回復」

そして

「持続的発展のために維持と管理」

です。

国のすべての排他的経済水域(EEZ)が対象です。

自然環境保護第一、いやそれのみを優先とする国の政策方針は、

やはり、世界が注目するだけの、画期的なことだと思っています。

でも、考えてみたら、クック諸島国土は約237km2(鹿児島県徳之島とほぼ同じ大きさ)

海の広さを考えると、陸地は0.001%ぐらいでしょうか?

人は2万人弱。

領土・領海に暮らす魚、クジラ、海鳥の数と比べると、人間の割合はそれこそ0.0000000000001%ぐらいなのかもしれません。

私たち人間は、

自然の中で生かさせてもらっている。

そして、その他の動物と共に生きている。

という、

当たり前のことかもしれないけれど、

そんなことを実際に肌で感じることができるクック諸島での日々を私も大切に感じながら暮らしています。

7月下旬にニューヨークにて開催された国連海洋保全に関しての会議。

世界各国が集まり、「世界の海の今後」に関しての方向性を議論したということです。

大国 vs 小国。

先進国 vs 途上国。

海洋国 vs 内陸国。

そのすべて 193カ国が合意することは多難。

しかし、大筋として「世界の海の60%を保護していこう」という方向性で国連では話は進んでいるということです。

参照:

Oceans Deeply

国連UNでの会議が長引く中、

懸念の態度を貫いていたのは、アメリカ、中国、ロシア、そして日本、だったということ。

2019年中の合意を目指しているということなので、今後も見守っていきたいと思っています。

クック諸島だけではありません。

サモア、トンガ、フィジー、、、、

面積も、国民も少ない太平洋に散らばる小国が力を合わせ

地球の海を守っていく大きなパワーになろうとしています。

South Pacific nations that control large areas of the ocean are creating huge marine reserves to combat illegal fishing, protect coral reefs and ensure the survival of ancient cultures.

1周32kmの世界地図で見えないぐらいの小さな点でしかない島に住みながら、

地球規模で考え、みんなの海を守ろうとしている太平洋諸国の人々。

Think globally & Act locally!

海を身近に関じ、共に暮らしている彼らだからこそ

既に起きている海を取り巻く環境の変化を実際に感じて、これは本当にまずいと感じ、

起こした行動なのでは、と私は推測しています。

こんな私にもできること。

ビーチ沿いのゴミ拾いにまた出かけようと思います。

宇宙で輝く青い地球の姿を思い浮かべながら、、、、

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