旅行の時、雨だと気分も少し沈みますよね。
それも、南の島で雨に迎えられるとなおさら、、、。
お気持ちは察します。
でも、ラロトンガ島の深い緑の山々がある理由、
そしてアイツタキ島の人々の生活の水はすべて雨の恵みがあってのことなのです。
それでも、
やはり落ち着いた天気の時を選んで旅行に行きたい、、、
という方に、クック諸島の雨が多いと言われる１月から３月、サイクロンの時期（？）に関して私の分かる範囲で、お伝えいたします。
クック諸島のサイクロンシーズンは通常、11月から4月末といわれます。
大きなサイクロンが島に直撃した場合には、洪水、暴風により島の人々に大きな影響を与える場合もありますが、 そのような大きなサイクロンの接近はとても稀です。
1970年からの平均では、
1シーズンに、約190万km2もの広大な広さに散らばるクック諸島の全15の島々にサイクロンが接近する数は平均で1.8コ。
（ラロトンガ島に年平均1.8コというわけではありまん！）
半年間に2つ以下のサイクロンが来るか、来ないか、というとても割合としては低くなります。
実際に昨シーズン（2016 - 17）、幸いにもラロトンガ島には１つもサイクロンが直撃しませんでした。
数回、低気圧の影響で強い雨風の夜が数回ありましたが、朝にはすっきりと快晴の空になっていました。
よって、
一年に日本に台風が直撃する数と比べたら、頻度はとても、とても低い状況です。
統計では2月に来るサイクロンが46%ということで、割合は高くなるようです。
クック諸島のサイクロンシーズンである11月から3月は、
決して日本の雨季や東南アジアのモンスーンのようなしとしと雨が降り続くじめじめと暗い5ヶ月間ではありません。
確かに夜にまとまった雨が降ったりすることが多く、降水量合計としては多くなるかもしれません。
ラロトンガ島では雲が抜けない時は数日間シトシトを降り続くことも稀にありますが、
アイツタキ島に電話してみると、「こちらは快晴の青空よ！」という返答が帰ってくることも珍しくありません。
南国の天気は「人の気分のようにころころと変わる」と表現され、
クック諸島の天気は一日の中でも良く変化します。
「綺麗な朝日が昇り晴れ。のち、昼過ぎには曇り、しばらく通り雨。
厚い雲の空、でも夕方には最高の夕焼け空」のような天気も珍しくありません。
また、島の反対側は急にスコールのような雨が一時的に降り、こちら側では青空が広がっていることもよくあります。
自然現象なので、なんとも予想することは難しのですが、
いろいろな旅行雑誌で「サイクロンシーズン」という表現はされていますが、
頻繁にサイクロンが次々と襲うように来るものではない、ということをお分かりいただけましたら嬉しく思います。
（実際に、日本に上陸する台風は平均年3.5コのようです（2011年から17年の気象庁統計）。
クック諸島のサイクロンは半年に、平均1.8コ。180日分の1.8日の確率です！）
ただ、統計によると、2月が一番多くサイクロンが来ていることとなることは確かなようです。
でも、本音ですが、
1月―3月の時期は、私が一番好きな時期です。
山の緑が濃くなり、様々な花が次々に咲きます。
そしてマンゴー、グアバ、パッションフルーツなどのトロピカルフルーツがたくさん実のり、
“南国の島”とイメージ通りの暑さの気候、青空&輝く海、そして島を散歩していても楽しく&美味しいワクワクしてくる時期です。
海で泳ぐにも、このクック諸島の夏の時期は気温が高いので、ラグーンに浸かっていると気持ちが良いです。
地元の人々も、暑い日にはラグーンに浸かりながら、午後のおしゃべりを楽しみ、海が社交場になります。
逆に今の冬の時期（6月から9月）は、気温が低めになるので（朝夕は17－19度まで下がることもあります）、 長く海に浸かっていると寒く感じたり、また、風が強い日には海に入りたくないと感じます。
最後に、クック諸島のサイクロンの歴史を；
サイクロンサリー Sally 1986年12月 ラロトンガ島 サイクロンマーティン Martin 1997年11月 マニヒキ島 サイクロンペーシー Percy 2005年2月 プカプカ島 サイクロンパット Pat 2010年2月 アイツタキ島
2005年に5週間に5つのサイクロンが来た、という当たり年もあったようです。
水が豊富で、農産物が豊かに実るラロトンガ島。
緑が美しい島です。
雨は、島の人たちにとって大きな恵みです。
少し話が逸れてしまいましたが、
旅行を計画している皆さんの、参考になりましたら嬉しいです。
みなさまのクック諸島の旅が良いものとなりますように、、、。
