深夜のラロトンガ空港到着ロビー。
満天の星空の下、観光客を出迎えるホテル・旅行会社スタッフ、 家族・親戚の帰りを待ちわびる地元の人々が楽しくおしゃべりをしながら飛行機の到着を待つ。
続々と到着ロビーは賑やかになる。
新しい人が加わるたびに、順々に皆がKia Oranaと挨拶し、 握手し、キスの挨拶を交わしている。
人口1万2000人足らずの島。
恐らくみながみな知り合いなのかな、というのは容易に想像がつく。
人々の手には、色とりどりの花を連ねた首飾り、エイ(Ei)が揺れる。
クック諸島では、旅人を迎える時、このエイを首にかけて歓迎する。
到着ロビーがほのかな甘い香りに包まれたころ、飛行機が到着する。
ウクレレの生演奏が流れるアットホームなラロトンガ空港。
ニュージーランドのオークランドからたった3時間半のフライトで、秘密の楽園クック諸島へ。
夜のフライトで、暗闇の中ラロトンガ空港に到着した人々は、
ムーンとした常夏の空気と、エイの香りで旅の始まりを体感する。
真っ暗な道を進み、それぞれのホテルに向かい、眠りにつく。
そして、翌朝、目の前に広がるラグーンの美しさと、その背景に聳え立つ神々強い緑の山々の光景に、
自分が本当に遥々と、太平洋の真ん中に位置する楽園に到着したことを実感する。
Kia Orana! Welcome to paradise!
キアオラナ!楽園へようこそ!
私のクック諸島での生活もはじまりました。