"2020年までに100%再生可能エネルギーへ切り替え"目標に向けて
島をサイクリングしていると、
至る所にソーラーパネルが並んでいる光景を目にする。
毎日、燦々と輝く太陽。
そして小さすぎる島だから息がつまるのではない?と日本の皆さんが心配するにはおよばない、
広々とした緑地や芝生エリア
(簡単に言えば単なる空き地?)。
ソーラーパネル設置にはこれ以上の良い環境はないのではないでしょうか。
会社や家庭によっては、
敷地内にソーラーパネルを設置し
自分たちの電気を独自にまかなっていることも多い。
そして、少し話を込み入って聞いたところ、過剰に作られた電気は電力会社に売れるぐらいにもなる様子。
だから、高い投資をした太陽光パネルの資金はあっという間に数年で回収できるとか。
現在、島民1万2,000人のラロトンガ島の電力は海外からタンカーで定期的に運ばれてくるディーゼルを使い、
発電機を利用して作っている。
輸送費&メンテナンスを想像しただけでも、クック諸島の高い電気料金が想像つくだろう。
「高い電気代のことを考えたら、エアコンも買いたくない。
買ったとしても、月末の電気代を考えたらスイッチ・オンにはできないよね」
とは、地元の人もよく口にする。
実際に、エアコンがない家庭がマジョリティーだと思う。
クック諸島は2020年までに全12の島々の電気を
再生可能なエネルギーから作ろうと、目標を立てている。
それは主に太陽発電に頼るもの。
年中風が強い場所・島によっては風力発電も試行錯誤中だという。
まずは、今年2017年末までの目標は80%カバーを達成すること。
それにむけて順調にプロジェクトは進んでいる、と政府は宣言している。
現在の日本のエネルギー自給率はなんと6%だという。
国中100%全部の切り替えという、
地球環境に優しく暮らし、未来を生きる次世代を配慮した、
小さな国の大きな目標。
アジア開発銀行、UNDP、そしてお隣のニュージーランド政府が支援して進む
プロジェクトが円滑に進み、無事に完了することを願います。