島縦断トレッキングで見て、一番強烈な思い出となったシダにまつわるお話を。
これ、シダの新芽はクック諸島マオリ語で「コル / Koru」と呼ばれる。
マオリの人々にとってシダは昔から大切で、生きるために欠かせない植物でした。
細い草のようなシダから、人間のサイズを遥かに超えるジャンボサイズなど、
山々に生える数百種類もあるというシダの種類を人々は理解し、生活に利用していたということです。
大きな葉や、しっかりとした幹は家を作る建材として、
美味しいシダの新芽は食卓に並び、
芋のような根っこは主食にして食べたという。
自然と共に暮らしていたマオリの人々にとって、
シダは多くの恵みをもたらし、生きるために大切な特別な植物だったということです。
そのため、マオリの人々にとってコル、シダの新芽は一族の繁栄を表す象徴のシンボルマークとなりました。
いまでも、クック諸島の人々はコルは;
New Beginning = 新しいはじまり、生命の誕生、
Sacred Power = 神聖なるエネルギー
Growing = 成長
という、力を持っていると信じ、幸福を招くラッキーシンボルとなっています。
そんなコルはマオリの人々にとっては、
自分たちの先祖から伝わる特別な感情と共に、
様々な生活の場面で今でも見ることができます。
例えば;
タットゥー
木製のカービング、ウクレレとかに
アクセサリー
パレオや布生地の模様
などなど、
言われるまで気がつかなったけれど、
私のクック諸島の生活もコルに囲まれ、見守られていたようです。