この50年で最大規模の大きさのサイクロンクック/ Cycrone Cookがニュージーランドに接近しています。
え?サイクロンの名前がクック?
それってクック諸島の付近で発生したからなの?
じゃあ、クック諸島は被害大丈夫なの?
と、日本の隠れクック諸島ファンのみなさまはちょっと気になったかもしれませんね。
南太平洋の活発な熱帯低気圧の影響で、クック諸島も昨日から荒れた天候が続き、
大雨と暴風 → 少しの合間の晴れ空 → 曇り → 大雨と暴風 と天気が一日の中で著しく変化しています。
でも、幸いにクック諸島には直撃はしないので、ご安心ください。
ご心配いただき、ご連絡いただきましたみなさま、お心遣いいただきありがとうございました。
ということで、サイクロンについて、ちょっと調べてみました。
その1
まずは、なぜ「台風」ではなく、「サイクロン」と呼ばれるのか?
どちらも強い嵐、大きくなった熱帯低気圧の名称ということで一緒でした(笑)。
違いは、どこの場所、海で発生したかにより決まるということです。
・「サイクロン」 → インド洋および南太平洋で発生
・「台風」→ 北西太平洋(赤道以北)で発生
・「ハリケーン」→ 北東太平洋および大西洋で発生
その2
誰がサイクロンの名前を決めているのか?
日本では台風は機械的に発生順に1号,2号,3号…と命名されますが、
サイクロンはそれぞれ名前が付けられます。
それは自然に対する愛着からでしょうか?それとも単に呼びやすさだからでしょうか???
実際には、各地区の気象観測所がサイクロンの名前の固定リストを既に作成してあり、
発生順に上から命名されて行っているということです。
この度のサイクロンが発生した地区Nadiの命名リストは以下となっているようで、
ちゃんと3番目にCOOKとありました!
なので、今年3つ目に発生したサイクロンということでCyclone Cookという名前がついたということです。
REGIONAL SPECIALISED METEOROLOGICAL CENTRE NADI'S NAMES 2017:
Amos
Bart
Cook
Donna
Ella
Fehi
Gita
Hola
Iris
Jo
Kala
Liua
Mona
Neil
Oma
Pola
Rita
Sarai
Tino
Uili
Vicky
Wiki
Yolanda
Zazu
写真:クック諸島版騎馬戦。島では海の中が戦いの場!さすが島国の子ども達!
サイクロン”クック”と聞いて、私も最初はドキッとしたのですが、
こんなにしっかりと命名の規則があるとは知りませんでした。
ちなみにサイクロンは女性と男性の名前が交互になるように並んでいるとよく言われるけれど、、、、
上記のリストの名前はあまり馴染みがなく、どれが男性の名前で、どれが女性なのか私には見分けがつきませんでした(涙)
またの機会に知人に尋ねてみます。
Cookという苗字はクック諸島にもいるけれど(注:キャプテンクックとは関係ないです!)、
名前がCookの人はこれまでに島では会ったことはありません。
参考までに、以下のオーストラリアの気象観測所のサイクロン命名リストは
実際によく聞く人の名前が多く使用されているので、男→女→男→女と交互に並んでいることが分かりやすいと思います。
AUSTRALIAN TROPICAL CYCLONE WARNING CENTRE'S NAMES 2017:
Alfred
Blanche
Caleb
Debbie
Ernie
Frances
Greg
Hilda
Irving
Joyce
Kelvin
Linda
Marcus
Nora
Owen
Penny
Riley
Savannah
Trevor
Veronica
Wallace
それにしても、誰がこの名前の順番を決めたのだろうか?
担当した人にとって、気性の荒い友達の名前がAlfred君だったからなのでしょうか?
たくさん考えて、調べてみたけれど、
やはり謎は深まったままです(笑)
ニュージーランドで、サイクロンクックによる被害が広がらないことを願っています。
写真:今日の海は大荒れですが、これは先日シュノーケリングで出会った魚