本日6月5日はQueen's Birthdayにて祝日でした。
え???
クック諸島にQueenっていたかしら?
Queenって誰の事を指すんだろう?
と思った方は、もうクック通ですね。
私も気になったので調べてみました。
ヒントとなる簡単な歴史です;
1770年 キャプテン・ジェームズ・クックがヨーロッパ人として初めて島々を確認。諸島名も彼の名をとって名づけられました。
1858年 ラロトンガ王国建国
1888年 イギリスの保護領
1901年 ニュージーランドの属領となる
1965年 憲法制定、ニュージーランドと自由連合の関係となる。クック諸島の人々にとっては、独立記念日として祝われる日。 (軍事および外交部門以外の立法権および行政権をクック諸島政府が有する、内政自治権の獲得)
1973年 独自に諸外国と外交関係を持つ権利確保
クック諸島はイギリス領になり、その後ニュージーランドと深い関係を持ち続けています。
15の島々を象徴した15の星、
そしてユニオンジャックの国旗。
もうお分かりですね。
クック諸島のQueen、元首は、英国のエリザベス2世です。
女王は今までに1度だけ、クック諸島にお越しになったということです。
1974年1月29日、ラロトンガ国際空港開港式典に出席。宿泊されず、式典終了後そのままクック諸島を離れたということです。
遠く離れた南太平洋の島国、、、 ということで実務的には女王名代が任命され、クック諸島内で女王大権を代行しています。
実は
クック諸島には現在でもアリキ(Ariki)と呼ばれる、地域・村々のチーフ制度が残っています。
国全体で24人のアリキが現在も即位し、
島の人々の暮らし、伝統行事に密着する形で島の社会が機能しています。
クック諸島には多くのチーフである、王様&女王様がたくさんいすぎるので、
英国のクイーンエリザベスの誕生日をお祝いしているのかも知れませんね(笑)
でも、特にイベント等はなく、通常の休日でした。
現在、
ラロトンガ島には5人のアリキがいて、
そのうち3名はなんと女性。
女性のチーフ。
村の女王様、でもありますね。
まさに、「モアナと伝説の海」のモアナが村のチーフの子どもとして描かれているように、 実際にクック諸島には村の女王様チーフが現存しているのです。
実は、
ARIKI DAYという、「村のチーフ・アリキの日」という祝日が来月7月7日に予定されています。
どのような行事・イベントとなるかはまた、お知らせしますね。
下の写真は、ラロトンガ島にあるアリキのパレスです。