アヴァルアの町に電球が飾られると、人々の心がうきうきしてくる。
日本の町内会の夏祭りのような趣だけれども、
れっきとした一国の首都。
島は1周32km。
人口は1万人弱。
半年もこの島に住んでいると、新入りの私でも島行くびに知り合いに手を振り、
挨拶をするようになる、住み心地の良いサイズの国。
この前、このカラフルな電球で町が飾られたのは、確かクリスマスの時期だったと思う。
一年に数回、大きなイベントが行われる時に点灯されるようだ。
いつも、夕方4時になると、一斉にみな帰宅を急ぎ、
お店もほぼすべて閉まってしまう、アヴァルアの町。
朝の8時から夕方の4時勤務、というは一般の会社や役所のみではなく、
商店やお店もなどの消費&サービス産業のお店もほぼ同じよう。
4時以降は島は閑散とする。
日用品とかの必要な買い物は、仕事の後、ではなく、昼休み中に抜け出して用事を済ます、
というのが島の人々は当たり前のようだ。
敬虔なキリスト教徒の国ということもあるけれど、
日曜日はアヴァルアの町はほぼすべてのお店が閉まる。
会社勤めの後にも、深夜まで街は光り輝き、お店やレストランが人で溢れている、日本の暮らし。
週末には当たり前のようにすべてのお店がオープンし、消費者たちで溢れる東京。
もちろん需要があるからのことであり、人々はシフトで働いているのだけれども、
クック諸島とその前の自分の東京の暮らしを比べると、
同じ地球上の暮らしということを疑いたくなるような心地です。
誤解のないように、説明を付け加えると、
町が電球で飾られ、人々がお祭りムードだからといって、
島には観光客がたくさん来てにぎやかになるこのテ・マエヴァ・ヌイ祭の時期だからと言って
お店は通常より長くオープンしているということはありません。
やはり夕方4時にいつも通りに閉まります。
夕方4時にはみな家に帰り、夜に開催されるイベントに備えたり、
家族との時間を大切に過ごしています。
今日もクック諸島の生活は、アイランドタイムが流れています。
これがクック諸島の首都、アヴァルアのタウンのお祭り時の夜のデコレーション。
目抜き通りの一番の晴れの姿。
東京での帰宅時の電車に揺れる自分の姿を思い起こしながら、
ふたつの国の夕方のあまりにも異なる時間の流れに対していろいろと思いを巡らせながら
今日も私は自転車で島を駆け抜けて家に帰りました。
どちらが良い、悪いというわけではない。
ただ、東京の速いテンポの生活リズムから一歩離れ、
太平洋の真ん中には、このような暮らしをしている国、人々がいるということを知れたこと、
そして、そのアイランドタイムの日々を送ることができることを
改めて、とても貴重でありがたく思えた今日でした。
メイタキマアタ・クックアイランズ!