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国初の駐車料金自動支払機導入&島の人々の戸惑い


今月初めから、ラロトンガ空港の駐車場に

クック諸島初、なんと、駐車料金自動支払機が導入されました。

日本では、街角の駐車場に当たり前のようにあるこの機械ですが、

私にとっても、そして島の人々にとっても一大事件です!

以前、ブログでも紹介しましたが、

それまでは、なんとものんきな駐車場経営&運営となっていました。

実質入り口からも出ることができるし、

出口のボックスにおばちゃんが座っていないときなら素通りももちろん可能。

どんな長い期間駐車していても追い出すことはできず追加料金は発生しないので、

なんと最長3年ぐらい何かの理由で1台の車が止められていた、、、ということもあるそう。

でも、正直、

一国の玄関口である国際空港の駐車場が

そんなのんびりであることがいかにもクック諸島らしくていいなあ、と感じていた私。

クック諸島の人々にとっては、

効率が良い、手間がかからない、というのが重要なポイントではない。

人と人の関係、何気ない会話を楽しみながらの、ある意味のんびりとした生活が基本、と思います。

そんな国民性だから、

いくら、ニュージランドやオーストラリアの駐車場でも導入されている

最新の機械だからといって、、、

顔が見えない自動支払機の導入なんて、

クック諸島の人々の暮らしの観念に合わないかも、、、なんて、よそ者の私でも感じていました。

待っていました導入の日の7月1日。

入り口には、3人の頼もしい助っ人たちが並び、

駐車場に次々来る人々に機械の使い方の説明を。

出口付近も同じ。

そして、しばらくの間

深夜でも、車がアプローチしてくると機械に電気を照らして見やすくしてくれるおじさん、

その隣には機械の使い方を教えてくれるおばさん、、、

空港スタッフはフル回転で、島の人々にこの”最新機械”の使い方を説明していました。

入り口ゲートに近づいたら、ボタンを押して駐車券を引き抜き、バーが上がったら入る。

空港建物内にある支払機にカードを入れて、精算を済ませてから出口へ。

再び出口にある機械に駐車券を入れる。

バーが上がったら発進。

そんな日本では当たり前の駐車場の自動支払いシステムですが、

なにせ国で初めての導入とあって、浸透するまでには数週間かかったようです。

実は私も初日に利用した際は、

恥ずかしながら入り口で2枚の駐車券を受け取ってしまいました(笑)

余分な一枚は、出口でおばちゃんに、「ごめんね。今度は気をつけるね」と謝りました。

「メイタキ、ノープロブレム。(全く問題ないから安心して!)」

と、大きな笑顔。

やっぱりクック諸島だなあ、と嬉しく感じるとともに、

着々と、アイランド(ボケ?)している自分を恥ずかしく感じた瞬間でした。

つづく、、、

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