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中国の密漁船、罰金課される 広い海しっかりと監視している?のかも


クック諸島の領海内で、

密漁をしていた中国船に罰金が課されたという知らせがトップニュースとして掲載されていました。

その額...

NZ$140,000ドル

だそうです。

日本円で約1.2千万円あまり。

クック諸島は日本から8,962キロの場所に位置します。

15の小さな島からなる国の国土は僅か約237平方キロメートル。

鹿児島県徳之島とほぼ同じです。

世界の中で小さい国ランキング

下から数えてなんと8番目。

ポリネシアントライアングルの真ん中に位置し、

南太平洋の多くの海をその領海とします。

排他的経済水域(EEZ)は190万km2にもなります。

日本のEEZは445万km2なので、その3分の1以上もの広さがある!と考えたら

まさに、99.99%海の国家、というのも納得いきます。

写真は、北方クック諸島のペンリン島。約200人の人々が

海の恵みと共に暮らします。

こんな小さく力も弱い(?ごめんねクック!) 小国が、こんなにも広い領海、経済水域、そして排他的経済水域をどうやって管理しているのだろう?

とは、前々から疑問に思っていました。

(そして島の人々も当然そのように思っているのかもしれませんね)

だってクック諸島が所有する海上パトロールの船はたった1隻。

Kukupa号。

頼りない、と言ったら申し訳ないのかもしれないけれど、

あまり日々がんばってパトロールしているという感じはない。

この小さな船が

頻繁に忙しくしている様子は全くもってゼロ。

だって、いつもラロトンガ島のアバチウ港に静かに停泊しているのだから。

島のガイドたちは冗談交じりで

「港とくっついていて、離れることのできない船。

もしかしたら、船は実は故障していて、動くことができないのかもね」

と、言います。

私も今まで2、3度このククパ号が動いていること見たことあります。

その時には、あまりにもびっくり!珍しい光景に、思わず写真を撮ってしまいました。

でも、この日も夕方にはいつもの港の定位置に戻っていたから、ラロトンガ島の周りを

少しだけパトロールしただけなのかも知れませんね。(笑)

先日、

世界をびっくりさせるニュースがガラパゴス諸島で起こりましたね。

参照:ナショナルジオグラフィック 2017.08.21

世界中の旅行者、そして研究者たちに注目され、とても有名なガラパゴス諸島。

その大きな海洋保護区、島と海域でもこのような信じられないような事件が起こっていること。

しかも、

船乗りの偶然のミスで、たまたま運が良く逮捕に繋がったとのいう

笑えない、信じることができないような悲しい事実。

このような事件が日々、この瞬間芋地球上のどこかの海で起こっていることを

想像すると本当に心が痛みます。

ガラパゴス諸島関係者の言葉は、そのままクック諸島の人々にも当てはまると思います。

「(海洋パトロールと監視)設備には限りがあります」 「悪人たちは日々金儲けをしていますが、エクアドルのように経済危機にある国にとって、 保護区のパトロールにかかる費用は大きな負担なのです」

クック船クルー: 「僕たちの海で、密漁していたから罰金で1千万円の大金罰金が課されたんだって?」

中国船クルー: 「そんな金額痛くもかゆくもないさ。我々は、魚を売り1億円以上の利益をすでに得たからさ!」

地元の新聞に掲載されていた挿絵です。

笑えない内容です。

広く大きな海。

無限数の生物が住み、未知に包まれた深い海。

地球の78%を占め、どんなにがんばっても監視が行き届かない、広大な海。

そんな私たちにとってかけがえのない海と身近に暮らし、懸命に守ろうとする小国の思いが

大国の一部の貪欲な人々に届くことを願ってやみません。

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