突然の火事で燃え上がった、クック諸島に唯一残るポリネシアの伝統的な帆船マルマルアトゥア号。
陸に上がった船の悲しい姿を
横目に見ながら私も毎日通勤しています。
クック諸島航海協会 / Cook Islands Voyaging Societyは
クラウドファンディングをはじめ、クック諸島から帆船の伝統が途絶えないよう
帆船マルマルアトゥア号の修復への寄付を募っています。
Give A Little Help the Cook Islands Voyaging Society restore our vaka which has been damaged by fire.
https://givealittle.co.nz/cause/helpmarumaruatua
2011年に処女航海を臨んだマルマルアトゥア号。
国の伝統を守り、育てようとそのクルーの多くはクック諸島人たち。
伝統的な航海術でニュージーランドから、アメリカを目指し、
その後ガラパゴス諸島を経由して、クック諸島へ帰ってきたマルマルアトゥア号。
実際に船に立ってみると、広々とも感じられるけれど
船体は外洋では本当に、小さな木の葉のよう。
風力のみで進み、方角を定めるためには近代の機器を一切に使わず、
自分たちの周りの自然を読む。
波、風、波のうねり、海の温度、鳥、太陽、月、そして星たち、、、
イカリをあげ、
陸と結んでいるロープを離した瞬間、船に乗っているクルーたちの気持ちがピリッと引き締まる。
そしてなんとも言えないワクワク感、そしてちょっとした緊張感も。
このなんとも表現できない、
独特の、そして特別な感情は、帆船に乗らないと感じることができないかもしれない。
自分と海。
自分とクルーたち。
自分と帆船。
そして帆船を取り巻く大海と大自然。
自分と向き合うことのできる究極の環境が、帆船の旅では味わうことができる。
このスペシャルな空間をぜひ、少しでも多くの人に味わってもらいたい。
マルマルアトゥア号に多くの人が触れれば、触れるほど
帆船は人々からMana、パワーとスピリットを受け取り、さらに活躍すると信じられている。
マルマルアトゥア号が、航海しながら運ぶメッセージは
テ マナ オ テ モアナ。
それは;
「Te Mana o Te Moana = The spirit of Ocean、海のスピリット」です。
伝統文化を再認識し、
太平洋の島国コミュニティーと海と再度繋がり(リコネクトし)
海の保護の必要性を広げること。
Reconnect with traditions, with Pacific Communities and with the ocean, to spread the message of ocean protection
クック諸島航海協会 / Cook Islands Voyaging Societyが開始した
クラウドファンディングでは、70万円を超える募金が世界各国からすでに集まっています。
Give A Little Help the Cook Islands Voyaging Society restore our vaka which has been damaged by fire.
クック諸島の人々の想いと共に、ポリネシアの海を航海する帆船。
この不意の火事で一国の帆船文化が途絶えることがありませんように、、、
多くの人の願いが届き、
再びマルマルアトゥア号が海に浮かぶ日が早く来ますように。
国内の島々、そして太平洋諸国の仲間と共に誇りをもち、
ポリネシアトライアングルの真ん中に位置する小さな島国、クック諸島を世界に向けてアピールできることを祈ります。