通称クレイジーレース。 ラロトンガ島の深いジャングルの山道を南北に縦断するレースに、今年は歴代最高の96人の登録がありました。
島での健康ブームの影響でしょうか?
距離は8.5kmと短いですが、 高低差があり、また、足元は整っていないまさにジャングルの中。 木の根がむき出しになっていたり、川の中を進んだり、横切ったり、 そして、崖を滑り落ちるような、スリリングな道。
優勝は、 48分47秒の地元クック諸島Bryn Parry氏。
過去15年間に51分を下回る記録は出なかったこと。
また、レース大会記録は45分。20年間破られることはありませんでした。
なので、今年の記録も上出来ですね。
このクレイジーレースのコース最高地点はTe Rua Mangaと呼ばれる、別名ザ・ニードル。
標高413m。
ラロトンガ島の中心部に位置し、
まさに島を突き刺す針=ニードルのよう。
聖なるパワーが潜む場所とも伝わり、
島の人々の聖地でもあります。
このザ・ニードルの岩自体はロッククライミングの技術がないと登れませんが、
岩の麓まではオプショナルツアーのクロスアイランドトレックでガイド共に行くことができます。
歩くのは、レースの反対、
北から約1時間登り、南へ約2時間下ります。
この道の方がだらだらと登るより、あっという間に頂上付き、
あとはひたすら下るのみ、という気持ち的に楽なので、メジャーです。
このトレッキングの様子は、こちらもご覧ください。
頂上から見渡る眺めは最高!
そして
ラロトンガ島を自分の足で征服した!という達成感も十分に味わうことができますので、クック諸島の思い出にぜひ挑戦を!
でも、南国の島の気候で
思ったより体力を消耗するので、水分補給をしながら
辛く成ったら引き返すということも念頭に置いて、無理のないようにしてくださいね。
話は、レースに戻します。
男女混合、一斉にスタートしたレース。
今年のクロスアイランドレースのヒーローは、
飛び入り参加した3本足の犬でした。
スタート地点に居合わせたこの犬、
多くの人が賑やかに、楽しそうに走る様子に興奮し、ある一人のランナーに付き添うように歩き始めました。
彼が向かうのはザ・ニードル。
そして、島の反対側、ということも知る由もなかったでしょう。
その勇敢な、そして慈悲深い犬。
付き添ったランナーを通り越して、器用に3本足で山を登り、そして滑り落ちそうになりながらも
バランスを保ちながら見事にゴールしたということです。
レースの半分ぐらい付き添った男性も
この飛び入り応援者にうれしかったよう。
レース後には、もちろん、車にてぐるっと島の反対側 スタート地点の島の反対側、この犬の縄張り地域まで、この犬を送り届けてあげたということです。
良いストーリーですね。
ラロトンガ島をぐるっと一周するレースも良いですが、
このようにジャングルの中を進むという、ユニークなレースにも参加すると更に思い出深い海外マラソンの旅になると思います。
毎年このクレイジーレースは、
ラロトンガ島1周マラソンの数日後に開催されています。
ご興味がある方はぜひ、2つのレースに参加してみませんか?
体力づくりも、今からやれば私も間に合うかしら?