「久しぶりだね。元気にしていた?」
と、数ヶ月ぶりに友人と再会した時、
「はい、これプレゼント」と、手土産にくれたのは、、、
ん?
ずっしりと重い、たくさんの葉っぱの束でした。
ラロトンガ島に暮らし初めてもうすぐで1年。
その葉っぱの正体が、タロイモの葉っぱということはすぐに分かりました。
「wow!ありがとう!」
と、笑顔でお礼を言ったものの、どうやって食べるの?!?!という疑問が頭を横切る。
「実はね、私タロイモの葉っぱ料理したことないんだ。
ルカウは食べたことあって、大好きなんだけれどね」
ルカウとは、ポリネシアの伝統料理の一つで
タロイモの葉のココナッツクリーム煮のこと。
見た目はほうれん草のペーストで、ホテルのビュッフェなどでは定番料理。
テーブルに並ぶと、”え?何この緑色のペーストは?”という、
あまり良い印象とは残念ながらならいので
手をつけるのは遠慮する旅行者が多いですが、、、
実は、南国の味のする栄養満点の一品です。
ぜひ、試してみてくださいね。
これは、ラロトンガ島のふつうの風景。
タロイモ畑と山々です。
島を一周するメインロードから一本反れた、
中道、通称アラ・メトゥア / Ara Metua沿いに広がる
島の生活を感じることのできる私も大好きな道。
話を戻します。
丁寧にレシピを教えてもらったので、
ラロトンガの家庭料理、タロイモの葉煮込みを紹介します。
<タロイモの葉のペースト>
タロイモの葉をよく洗い、細く千切りにする。茎や芯の部分は除く。
沸騰したお湯に塩を入れ、その中に入れよく煮る。
ぐつぐつ、ぐつぐつ、深い緑色になるまで良く煮詰める。
煮方が足りないと、喉が痒くなったりすることもあるので、しっかりと煮込む。
できあがり!
ポイント。
煮込む時ににんにくやココナッツミルクを入れても良いとのこと。
これもタロイモ畑。
畑を整えるのは島の男性たちの力仕事です。
元々野菜が少ない島の生活では、
このタロの葉っぱの緑新鮮野菜はとても貴重でした。
今は、レタス、サラダ菜、キャベツ、青梗菜、白菜なども島で育っていますが。
残念ながら、
今回貰ったタロイモの葉っぱたちは料理することなく、
庭の片隅にある菜園の堆肥となってしまいました。
ごめんなさいね(涙)
そろそろ島の野菜たちも少しチャレンジしてみるか!
勇気出して料理してもっと食べれるようになるか、と
島生活の1周年記念になる目前に自分に言い聞かせてみました。
土曜日のマーケットに並ぶ、
南国島国の定番の野菜である、、、タロイモ、キャッサバ、パンの実、、、
そして、何これ?と尋ねるエキゾティックで見たことのない野菜や果物も時々見かけます。
買うのにも勇気が入るし、恥ずかしながらまだ一度も自分で購入して
料理したことがない島の特有の野菜たち。
これから一年、
もっと島のネイティブなものを口にしてみて
もっと深くクック諸島&ラロトンガ島を知っていきたいなあ、と感じました。
綺麗に洗い、重ねられ、畳まれ、縛られたタロイモの葉っぱたち。
美しいアートのプレゼントのように包まれていました。
ずっしりとした重さと共に、島の人たちの優しさをいっぱい感じた今日でした。
メイタキ・マアタ、ありがとう!