ラグーンまでぎりぎり伸びる3.2kmの滑走路と空港の周りはすぐ人々の生活の場。
発着陸は乗っている乗客にとっても、そして、陸から飛行機を眺めている地元の人たちにとってもエキサイティングな瞬間。
そして、発着する国際線は一日1-4便のみ、という
あまりにも平和なラロトンガ空港にて
国際線飛行機が離陸に失敗した!という大事態を想定した、訓練が行われました。
参加したのは;
空港関係者、警察、消防署、保健省、赤十字、危機管理対策室、ニュージーランド航空、エアーラロトンガ、そしてラロトンガ病院の医師と救急車。
一国の多くの機関・団体が参加した大訓練。
2年に1度の割合で行われているようです。
そして、
島の小学生120名も怪我をした乗客役として演技参加。
道路を封鎖し、
実際に怪我をしている乗客は救出し、救急車で丘の上の病院まで運ぶ、
と、最初の「飛行機事故が発生した!」という一方の電話から
120名全員の救出まで、半日かけてしっかりと実技訓練が行われたとのことです。
幸いに、
今まで、ラロトンガ空港は無事故。
そしてこれからも、
楽園を求めてくる世界中からの旅行者に安全な旅を提供するために
ずーっと無事故空港であることを願います。
余談ですが、
この大々的な飛行機事故訓練中、
電話回線不通であることが続き、訓練の進行がスムーズでなかったとのこと。
先月末に火事で焼けた国内唯一の電話通信会社Blue Sky。
その会社は万が一の時を備えたバックアップ機能、危機管理対策がなかったことで
およそ1か月が経過した今でもまだ完全復帰には至っていません。
空港関係者たちが、
私たちはしっかりともしもの時に備えているよ!とでも大きく主張をしているような
タイミングで大々的に行われた訓練でした。
でも、事故が起きた時に
国内の全電話通信が機能していなかったら一体どうなるんだろうか?
こんなのんびりした南の島の暮らしでも
やはり、電話機能は常に機能していることには越したことがない、と改めて感じているこの頃です。
空港横のオフィスから私は、
訓練のサイレンを聞きながら、忙しく動き回る消防車、救急車、バスを見ながら仕事をする一日でした。
訓練に参加したみなさまお疲れ様でした。