11月中旬、数日間島をとても賑やかにしたお客さんがいました。
クイーンズ・バトン。
オリンピックの聖火のように、コモンウェルズ・ゲームズ大会の開会式に向けて、参加各国をリレーするバトンのリレーです。
白く立体的なデザインのバトンです。
コモンウェルスゲームズ(Commonwealth Games)とは、
私を含めて日本人の私たちにはあまり馴染みがないと思いますが、、、
イギリス連邦に属する国や地域が参加して4年ごとに開催される総合競技大会で、
クック諸島でもとても重要で、大きなイベントの1つです。
オリンピック競技のほか、英連邦諸国で比較的盛ん、でも私たちにはあまり馴染みのない
ローンボウルズ、7人制ラグビー、ネットボールなども種目に含まれます。
1930年のカナダ・ハミルトン大会が第一回記念大会。
世界に散らばる英連邦に所属する国と地域の結束を高め、また友好と国際親善が大会の目的。
オリンピックではイギリスは1国として参加しますが、コモンウェルズゲームズは
イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4チームに分かれて、争います。
次回の第21回となる
2018年コモンウェルスゲームズは、2018年4月にオーストラリア・ゴールドコーストが開催地です。
クック諸島では、まず土曜日に島の人々が集まる
プナンガヌイ・マーケットでクイーンズバトンの到着を人々に知らせました。
そして翌月曜日には島を一周ぐるっと進みながら、各地域のアリキ(島のチーフ、酋長)やリーダーたちに伝統できな歓迎を受け、
学校の前の道では各学校小学生たちが総出でクイーンズバトンを歓迎していました。
Photos courtesy by https://www.gc2018.com
できるだけ多くの人の手に触れて、みなのパワーを受け取り、大会会場に届けたい!
という、願いの通り、道沿いにいるすべての人々が触り、また記念撮影をする機会がもらえました。
道を進むごとに歓迎の人々、団体が迎えていたため、島1周を終えたのは夕方になっていたそうです。
翌日は、
島の主要な会社をクイーンズバトンは巡り、忙しい記念撮影が島の至るとことで繰り広げられていました。
クィーンズバトンは英国連邦の全70の国と地域を巡り、リレーが進んでいます。
今大会のリレーの距離は、なんと大会史上最長。
70の国と地域、388日間、23万kmをクイーンズバトンは巡ります。
今年の3月12日にバッキンガム宮殿を出発したクイーンズバトンは、
まずはアフリカ諸国を旅しました、
シエラレオネ 3月14日 ガーナ 3月17日 ルワンダ 3月21日 ウガンダ 3月24日
その後、 アフリカ、カリブ海、アメリカ、ヨーロッパ、アジアと巡り、
今は最後のオセアニア地区の中をリレーしています。
ゴールは
コモンウェルズゲームズのゴールドコースト大会の開会式。
2018年4月4日。
このクイーンズバトンの中に秘められている、エリザベル女王からのメッセージが朗読されることになっています。
自分たちも触ったことのあるクイーンズバトンが無事に開会式に到着できるか、、、
とても親近感が湧くし、まさにワクワク感の種を世界各地で世代を超えて広げているイベントだなあ、と感じました。
クック諸島は70番中の59番目の訪問国・地域。
メインのラロトンガ島のみのリレー&滞在でしたが
恐らく島の人口の半分以上の人々が実際に触れることができたのでは、と思うぐらいの大イベントとなった数日間でした。