戌年の今年。
島の至る所で自由に歩き回る犬たちに会う、犬の島ラロトンガ島。
それとは、対照的島に一匹も犬がいない、アイツタキ島の話をしました。
そんなアイツタキ島に、
約100年振りに、犬が”一時”上陸し、島の子どもたちのアイドルになっているようです。
名前はシーガ。
ラロトンガ空港や港で活躍する、クック諸島警察の麻薬捜査犬です。(写真はシーガではありません)
アイツタキ島沖に、
怪しいエクアドル船籍の船が航行していることが発覚し、しばらく取り調べをすることとなったとこのこと。
ということで、シーガも警察パトロール船に乗りアイツタキ島に捜査のお手伝いに向かったとのこと。
船と船員の取り調べはしばらく日にちがかかるとのことで、
シーガもその間はアイツタキ島で働き、
仕事の合間はアイツタキ島の港の隅で待機することに。
この予期せぬ突然のかわいいお客さんの訪問に、島の子どもたちがおはしゃぎ。
学校帰りにはシーガを一目見て、触り、一緒に遊ぼうと子どもたちが日々集まってきていることのことです。
かわいいですね。
島から離れたことのない多くの子どもたちにとっては、
もちろん生まれて初めて見る犬!
大人気で、まさにアイドルな様子が想像できます。
1900年頃にアイツタキ島から犬はいなくなったといい伝われいます。
私たちは今まで、
当時のアイツタキ島の酋長の娘が犬に噛まれて大げ怪我をしたことに由来する、と聞ききましたが
先日の新聞には、新たな説として、
・クック諸島で始めて建てられた教会の周りの芝生を犬たちが日々暴れ、汚したから
・ニュージーランドから派遣された役人たちが着ていた長い裾のコートの裾を犬たちが噛んで、痛めていたから
などのストーリーも掲載されていました。
理由はともあれ、アイツタキ島に来た突然の嬉しいお客さまの麻薬捜査犬シーガ。
アイツタキ島の子どもたちが港に集い、シーガと遊び笑い声溢れる光景を想像すると微笑ましく思います。