4月中旬にデンマークを出発し、
クック諸島へと向かって航海をしているMs. Grina。
見渡す限り水平線の海を進む。
「釣り糸を垂らしながら走り、魚がかかったらみんなで新鮮な刺身を食べているよ」
「時々、トビウオが船に飛び込んでくることもあるよ」とのこと。
しかし、かかる魚の量が数年前の航海時に比べて確実に減ってきているので、
近年世界の海から魚が減っていることを身をもって実感しているのではないか、と語ってくれる。
「緯度を変えるたびに、星の見える位置、そして月の満ち欠けの具合が変わっていくから面白いよ」
と、まさに昔のポリネシアの航海師たちが星を知り尽くし、
星を頼りに自分の位置を把握し海を旅したような類似体験をしていることがなんとも羨ましい限り。
そんなMs Grinaのクルー達が、
無事に航海を続けており、昨日無事にパナマ運河を通過したと連絡がありました。
昔、中学校か高校の地理の授業で習った覚えがある「パナマ運河」
カリブ海と太平洋をつなぐ、海の歴史を大きく変えた運河。
全長80kmの運河に、いくつもの水門があり開閉しながら、徐々に進み、移動&通過するのに24時間かかる運河... ...
そんなこと、今でも頭の隅に残っていました。
地球の裏側の運河だけれども、送られてきた写真からまるで自分も船に乗って
そのパナマ運河を通過しているようなワクワク感が伝わってきました。
クック諸島の未来の船の事情を大改革することが任務とされ、大きく期待がかかっているMs Grina。
地元の人たちだけではなく、観光客もMs Grinaの利用で
ラロトンガ島、アイツタキ島以外の島へのアクセスの可能性が広がるはず... .... 私も個人的にとても楽しみにしています。
クック諸島に日々、着々と近づいてくる船の臨場感が徐々に湧いてきます。
Ms Grinaは以下のようなルートで現在も、日々、着々とラロトンガ島に向かって航海を続けています。
到着は今の所、テ・マエヴァ・ヌイ祭りの前、
7月下旬を目指しているとのこと。
夜、東側の真っ暗な海を眺め、波の音を聞きながら、
今、この瞬間にも徐々に、着々とラロトンガ島へ近づいているMs Grinaのことに思いを馳せるこの頃です。
クルーのみなさま、お疲れ様です。
そして無事な航海を! Safe journey until Rarotonga!