4年に一度の総選挙が今週木曜日に迫っています。
島の人々がそわそわしているのが感じられます。
誰に投票しようか、と迷う人々。
投票してよと呼びかけ、勧誘する人々。
そして、僕は関係ないよ、という若者。
でも、島がいつもとは違う空気が流れていることを肌が感じでいます。
応援するための集まり、演説会などなど、、、
そして島のあちこちに看板も建てられ、アピールが合戦が繰り広げられています。
これといったニュースがない小さな南の島の、平和な島暮らし。
日々のニュースはおおよそ10分ぐらいで読み終えてしまうので、ラジオはほぼ常に軽快な島音楽が流れているのですが、
この頃に限っては、演説会、スピーチ、討論がよくラジオで流れています。
多くのスピーチがクック諸島マオリ語なので、
私は意味が分からないので、興味範囲で 時々聞き流しています。
大切なスピーチのはずが、候補者の携帯電話が鳴ったり、
すぐ横でニワトリが元気に鳴いている声が聞こえてきたり、と
ああ、のどかな国だなあ、とおもわずにっこりとしてしまいました。
立候補者58名。
議席数は24。
国全体の有権者は18歳以上の、10,917人と発表されています。
私が通った、東京のC大学は学生数3万人とのこと。
クック諸島の国民数は、その3分の2。3分の1が有権者。
なんとも小さな国です。
さて、
ラロトンガ島の状況は有権者1,000人を超える選挙区が2つ、その他の選挙区も600名以上とはなっています。
北の方の小さな島だと100-200人のみの有権者の選挙区もあれば、
少ない場所だと50 - 60人という場所も2つありました。
先回の選挙の時は、
投票の差が20票以下で当選した人も数にいて、一桁の差で当選した議員もいたとか。
本当に1家族、ましては兄弟姉妹が話し合って、
指示を変更したら、当選者が変わってしまうかもしれないと言うとても稀な状況なのです。
まさに、1票1票が大切。
1票の差が、大きく勝利に関わってくるきがしますね。
そして、忘れてはいけないのは
ラロトンガ島、アイツタキ島などの主要な島ではなく
散らばるように浮かぶ、その他の小さな島々。
飛行場もなく、定期船も運行していない島々に住む有権者たち。
彼らももちろん投票ができます。
6月14日の投票日に先駆けて、
島には選挙人が訪問し、正式に投票が行われました。
投票箱が船に乗せられ、数日かけて水平線の彼方にある次の島に運ばれる投票箱リレーが行われ、
14日の投票日&開票日に合わせて、箱が開けられ投票数が数えられるようです。
北方クック諸島、ラカハンガ島は有権者が61名、
黒真珠で有名なマニヒキ島の有権者は132名。
そんな小さな島の選挙区、想像するだけでもロジスティックスも、人間関係も複雑ですね。
さて、どうなるか。
島の人々、家族、親族、近所、村の中で争いが起こりませんように... ...
ニュージーランドに続き、女性首相の誕生となるか... ...
のどかな島のざわざわ緊張感を楽しみながら、見守りたいと思います。