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2018年クック諸島が歩んだ、最も世界に誇る2つ挑戦 その1マラエモアナ海洋保護区


日本より19時間遅れ... ....

ゆっくりと時間が流れるクック諸島は、時には同じ地球上の国であるということを忘れてしまうぐらいです。

暑い日差しとトロピカルな日々、

そして年末年始休暇など全くないので、年越しを迎えるという雰囲気は全くありません。

ラロトンガ島は1月1日&2日のみが新年の祝日で、12月31日も通常通りの出勤です。

国民1万8000人、 世界の国々の中で、国民数、国土の広さなど下から数えて10本の指に入るまさに小国のクック諸島でも、 今年2018年は世界に誇れる大きなステップが2つありましたので振り返り、紹介します。

その1。 ひとつの国として独自で管理する世界最大の規模の海洋保護区、マラエモアナを設定し、運営を開始しました。 マラエ・モアナ(Marae Moana)とは「聖なる海」を意味するポリネシア語。

マラエとは、ポリネシアの古代遺跡の名称で、古代の人々が儀式を行ったり、大切な会議を行っていた石で囲まれた聖なる場所。 モアナとは、ポリネシアの言葉で「海」を意味します。 昨年、クック諸島の排他的経済水域(EEZ)、その190万km2すべてが海洋保護区として指定されました。 その広さは、フランスの国土の3倍、オーストラリアのグレイトバリアリーフ(約34.4万km2)の4倍以上もの広大な海です。 日本の鹿児島県徳之島とほぼ同じ面積の小国クック諸島(約237km2)が、

日本の排他的経済水域447万km2の5分の2以上もの広さの海を保護区として守っていこうという方針を決めたのです。

一国のすべての排他的経済水域(EEZ)を海洋保護区として認定し、 生態系保全と再生、また持続的発展のために管理することは今までにも例がないということです。 マラエモアナの目的は、"海洋環境をより良い状態で保ち続ける"こと。 「生態系多様性の保全と回復、そして持続的発展のために維持と管理」 です。

「我々は99.99%海でできているんだ」

確かに世界の中での豆粒のような国。

でも、立派な地球市民として、地球規模の環境問題に目を向けています。

自分たちも世界市民として美しく、緑あふれる国にするというヴィジョンがあるクック諸島。

自然環境保護第一、いやそれのみを優先とする国の政策方針は、 やはり、世界が注目するだけの、画期的なことだと思っています。

私たち人間は、 自然の中で生かさせてもらっている。 そして、その他の動物と共に生きている。 という、 当たり前のことかもしれないけれど、 そんなことを実際に肌で感じることができるクック諸島での日々を私も大切に感じながら暮らしています。

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