昨日1月20日起こった、満月が地球の影にすっぽりと隠れる皆既月食。
月と地球の距離が近いため、いつもより一段と大きく見える満月”スーパームーン”の時に起こる珍しい皆既月食ということから
数年に一度の天体ショーとして、話題になりましたね。
残念ながら日本では観察できなかったようですが、
クック諸島でも大きな関心となりました。
私の家は島の東側に位置するので、運が良い!
家の前のビーチに出て、月が水平線より登るのを待ちました。
曇りがちの空で心配でしたが、っあ!と気がついたら、既に月食が始まった状態が徐々に上がってきていました。
聞こえるのは波の音のみ。
時に海鳥の鳴き声、、、
ビーチにキャンプ椅子に腰掛け、
ワインを片手に、月がゆっくりとかけていく様子を時計を気にしずに楽しむことができる、至福の時間です。
隣を見たら、ご近所の老夫婦も同じように観察中。
彼らはビーチマットを引き、毛布を被り寝転びながら、まるで子どものキャンプのように楽しんでいました。
早く流れる雲に見え隠れしながらの月食。
光の関係で、スーパームーンのように赤い光はあまり見えなかったけれど、
雲で光が遮られていたので、肉眼で観察するにはちょうど良いぐらい。
っあ!あともう少しでフルムーンに戻る!
地球が丸いことを視覚で感じることのできる、180度広がる水平線を眺めながら、
止むことなく訪れる波の音を聞き、
ゆっくりとした月の満ち欠けを観察した夜。
美しい、まるで奇跡のような地球。
どこまでも広がる宇宙を感じ、子どものころ見たプラネタリウムの世界に包まれました。
そっと目を閉じると、地球の自転をしっかりと感じ、
私たちの住むその大きな星の背後にある太陽の存在、そして宇宙をも想像できる素敵な一晩でした。
次に地球上で皆既月食が起こるのは、2年後の2021年5月26日。
日本でも観察可能とのことなので、楽しみですね。