クック諸島には、人々が暮らす12の島々に、合計で24名の酋長たちがいます。
クック諸島マオリ語でアキリ(Ariki)。英語ではチーフ。
人々の暮らしの規律、古くから伝わる慣習&伝統行事など、
島の暮らしはいまでもアキリたちの元にまとまり、集い、執り行われていると感じています。
そんなアリキたちが集い、国会にアドバイスすると形でハウスオブアリキ(House of Ariki)という機能があります。
ソーシャルメディアを通して、加熱する国名変更に対する論争をこれ以上拡張せず、
またある一定の方向性を導こうをいう趣旨で
アリキ酋長たちが声を挙げました。
その1
「クック諸島 = Cook Islands」という、英語名は継続する
その2
現在クック諸島マオリ語で利用されている、Kuki Airani(発音:クッキアイラニ)に変わる、
自分たちポリネシア人の誇りを持つことができる国名に変更する。
酋長たちが、何度も集い、話し合いを行った上での、最終的な意見ということです。
この2点を、ハウスオブアリキの意見として政府、国名変更コミッティーに提案・助言するということが決定したということです。
そして、現在候補として上がっている60以上の新しい国名候補を引き続き、吟味していこうということです。
ちなみに、以下が名前候補の一部です。
クック諸島マオリ語はローマ字読みをすれば発音ができます。
また、日本の漢字のように音節には意味が込められているので、興味深いです。
Ipukarea - イプカレア 意味:故郷の地、生まれ郷 Homeland/birthplace
PIRIARANGI - ピリリアランギ 意味:天国に近い場所 Close to the Heavens
POERANGI - ポエランギ 意味:天国の花、天国の真珠 The flower of the Heavens or The pearl of the Heavens
POEATUA - ポエアトゥア 意味:私たちは皆特別な真珠のような神 We are Gods special Pearl
PIRIAO - ピチアロ 意味:天国に近い場所 Close to the Heavens
IRIAO - イリアロ 意味: Intertwined with the Heavens
PIRIATUA - ピリアトゥア 意味:私たちは神の友達 We are Friends with God
RAROATUA - ラロアトゥア 意味:私たちは神の元に暮らす We Stand Under God
AVAIKI NUI TE POU ENUA IA O URA MANARANGI - アヴァイキヌイ テ ポウ エヌア イア ウラ マナランギ 意味:天国のパワー Power of the Heavens
PITOENUA - ピトエヌア 意味:大地と天国が交わる場所 Where the Earth connects with the Heavens – Lands Umbilical cord
ROTAIANGA - ロタイアンガ 意味:創造者と共に At One with the Creator
ポリネシア人としての故郷、ルーツを誇りの思い、
そして神に守られて暮らすことを大切に思っているとをクック諸島のみなさんが感じていることを感じることができますね。
確かに、私たち日本も、
日本語で自分たちが呼ぶ際には「日本 NIHON」。日の出ずる国を意味。
そして、英語では、黄金の国ジパングZIPANGUに基づく、外国人が命名したJAPANを利用していて、意味は特に持たない。
クック諸島のアリキたちも同様のことを考えているようですね。
人口1万8000人の小さな国、クック諸島。ニュースで大々的に取り上げられ、国内外で大きな議論となったことで、
関係者への中傷があったり、ソーシャルメディアが必要以上に加熱した数日間。
さて、
この大きな公の発表にて、島々の首長たちもクック諸島人々が少し落ち着き、冷静さを取り戻した上で議論を続けることを祈っているようです。
まだまだ、クック諸島の国名変更の議論はしばらく続くようです、、、