3月25日、国境を事実上封鎖したクック諸島政府。
観光業で成り立っている国のため、島はざわざわしました。
え?これから観光客が来なくなったら私たちはどうなるの?
ホテル、レストラン、ツアー、バス、タクシー、旅行会社、国内線、空港などなど、見回してみたら観光客がいないとビジネスゼロ閉店状態!という会社&知人がたくさん。クック諸島の国家予算約80%が観光業からの収入ということ。
これはたいへんです!
3月中旬から、徐々に少なくなる観光客を日に日に感じながら、旅行会社に務める私も不安が募りました。
しかし、クック諸島政府はすごかった。
「影響を受けた全ての従業員に3ヶ月、最低賃金を保証する」ことを早々に発表しました。
しかも、This is for EVERYONE, regardless of nationality.
国籍に関係なく、全ての人を対象としたことに、国の観光業を支える多くの外国人労働者は喜びました。
ありがとうクック諸島!
当初は、外国人という弱い立場だからローカル優先で、やはり切り離されてしまうのかな、という不安が私たちの間には広がっていました。でも、信じていて良かったクック諸島!
現在クック諸島の最低賃金時給は7.60NZD(約500円)
僻地なので輸送費もあり、また観光地なので決して生活物価は安いということはないけれど、ローカルマインドで暮らせばなんとかなる!
政府の発表では、一日7時間、週5日の計算で週266NZD(約18,000円)の保証をしてくれるのです。これで私たちも飢えずにしばらく暮らすことができるわ、と大きく安心しました。
4月上旬、
早くもそのお金が振り込まれたこと。(政府から個人への支払いではなく、企業が従業員分をまとめて申請し、お金を受け取るという方法です)
そして、その援助状況をオンラインで私たちに公開していることも嬉しい限りです。
労働者本人だけでなく、会社、事業主に対する援助ももちろんあります。
ツーリストがいない時からこそできる、施設のアップグレード、従業員の能力向上トレーニングを支援するなどなど。「従業員を雇い続けてください。ツーリストはまた戻って来ます。それに備えましょう」というメッセージが広く国民に発信していることは、私たちに大きな安心感を与えてくれました。そして、ウェブサイトでも経済対策などを明確に示してくれることは嬉しい限りです。
Go Cook Islands!
この政府の発表の声明をラジオで聞きながら、思わずYeah!と叫び、このとき以上に今、世界が苦しむ中、まさにパラダイスのクック諸島に住むことができることを感謝したことは今までなかったと思います。
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