クック諸島人のアイデンティティーを表すもの、と言うと
”キアオラナ!”という満面の笑顔でのあいさつ、
そして、花の冠を被った美しい女性たちだと私は思う。
世界のミスの大会で、国連や国際会議の場でも
自分はクック諸島人だ!というアイデンティティーを誇り、
また島国のおしゃれとして楽しむエイカツ。
世界中のどこにいても、この二つがそろうと、”あ!クック諸島人だ!”と、嬉しく判明。
世界の舞台で誇らしげに表現しているクック諸島人女性を見ると私まで嬉しく
この小さな島国を心から応援したい気持ちが高まります。
ちなみに、
”エイ”とはお花をつなげたもの、お花の首飾りを意味し
”カツ”とは、頭です。
2世代ぐらいの前までは、
「家の外に出るときはエイカツを被らないと、まるで裸で道を歩いているような気分だったわ」
とは知人のおばさまが語ってくれました。
今はでは、毎日欠かさず、ということはないけれど、
イベントがあったり、集まりがあったり、もしくは自分の特別な日、
いやいや、気分が向いた時にはラロトンガの女性たちはエイカツを被る日常を楽しんでいます。
色とりどりの花を摘み、個性的に仕上げるエイカツ。
作り方、編み方、色のコンビネーションは無限大。
生のお花を使うため、今日作ったエイカツは世界で無二の芸術品。
クックアイランドゲームの閉会式にアイランドドレスで踊った時、
120名あまりの女性たちが、それぞれのエイカツを家で作った私にとっても忘れない夜。
みなが普段用とは異なるスペシャルなエイカツを作ってきて、その美しさに感動したけれど
誰一人として”同じ”デザインのエイカツでなかったことは、びっくり。
服の色に合わせたり、大きな体に合わせてワイルドに葉っぱを含めたり、制限なしの芸術品。
たかがエイカツ、されどエイカツ。
クック諸島の女性たちに根付く伝統文化、
そしておしゃれを楽しむ島の女性たちのエイカツの技術&こだわりに脱帽でした。
それでは、クック諸島の女性たちのエイカツのファッションショーお楽しみください。
土曜日のマーケットの野菜が売られている場所で
エイカツも販売されていることが多いので、アイランドスタイルでの観光にいかがでしょうか。
地元の人たちが買うぐらい人気なので、朝早くになくなってしまうことが多いですので注意です。
リゾートホテルだと、エイカツを作ってみるカルチャーアクティビティが体験できることもありますので
レセプションで問い合わせてみてください。
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