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コロナの年の卒業式 島の子どもたちは元気一杯

カラフルなお花とダンスに包まれる、島の小学校の卒業式は私が好きなクック諸島のイベントの一つ。

子どもたちが、先生と保護者たちに感謝の気持ちを伝える日。

そして一年がんばったことを皆で祝福する日。


会場はお花の甘い香りに包まれる。

子どもたちの歌声とドラムの音が鳴り続く。

声援、笑い声と嬉し涙に包まれるひととき。


この会場にいるだけで、クック諸島と人々を感じることができるのでは、とは思う。


一年間がんばったね

卒業おめでとう、We are so proud of you!

保護者たちが子どもたちを思いっきり祝福する日。


Border Closed / 国境封鎖

Quarantine / 隔離


Social Distance / ソーシャルディスタンス

Covid-19 free / 感染者ゼロの国


Be kind, be vigilant / 周りの人に優しく、そして用心深くしよう


Cancelled / キャンセル

卒業式で生徒会長のスピーチで、今年の言葉として並べられた単語たち。

まさにその通り。

2020年をうまく表現し、毎日のようにニュースで流れ、日常的に聞いていた言葉。


「世界中がコロナウィルスに支配される中、

キャンセルになるイベントとかも確かにあったけれど

私たちApii Te Uki Ouの生徒たちは、あたたかい先生たちに見守られ通常通りに学ぶ機会があったことを嬉しく思います」と、彼は締めくくった。


正にそうだと思う。


世界の多くの学校で、学校閉鎖、オンライン授業への模索が未だ続いているよう。

在ドイツの知人は再度休校になり、再開の目処はたっていないと言い、

ハワイの学校はずっとオンライン授業が続いているとのこと。

マスクをする必要がなく、

友達との距離を気にする必要もなく、

普通に学べるということ、

当たり前のこと、それに気が付けことも大切。


今年一年、学校のスポーツ、イベント行事などもほぼ通常通りに行われた。

大事をとって、3月23日から2週間休校となり、合わせて2週間の学期間休みを前倒しとした。

合計4週間と休みがつづいただけで、その他はほぼ通常通りに近い一年だった。


その休み中、先生たちが

ソーシャルメディアを使い、写真コンテスト、エッセイを書くなど、

自宅から友達と繋がる工夫をしてくれていた。

4週間の自宅で家族と隔離生活をしていると

娘も「早く学校に行きたい、友達に会いたい」と呟いていた。

学校に行く、という当たり前のように思えたことも、

いざ行けなくなると悲しいものだ、ということを幸いに短い期間だったけれど感じることができた。


私たちクック諸島住人は、国全体が一つのコロナウィルスフリーのバブルとなり、

コロナウィルスと戦い続ける世界から隔離されて、

ひっそりと暮らした一年だった。


その間に、世界の国々&人々の暮らしは大きく様変わりしてしまったようにも感じる。


現在でも、クック諸島は、いたって通常通りの島の暮らしが続く。

波の音を聞き、海を眺めているとコロナウィルスは遠い、別の星のこと、のようにも思える。


世界を見渡してみて、

今、クック諸島で勉強できるということは、なんて、恵まれた環境なんだろうか、と

親たちはもちろんのこと、島の子どもたちもそう感じることができた、特別な一年だったと思います。


最後に、

学校を去る先生たちに子どもたちからお礼のシャワーの花飾り。

顔が見えないほどお花の首飾りエイが重なり合い、息したり歩くのも大変ぐらいになるけれど

これが島の最高の感謝&祝福ジェスチャー。

ドラムの音が鳴り響き、軽快なダンスを踊りながら花をかけていきます。

こんな感じ。

クック諸島ならではの卒業式の雰囲気が伝わったら嬉しいです。


最後に先生たちの記念撮影。

軽快なドラムの音、花の香りと重さと共に、

全身に記憶され、いつまでも思い出に残る卒業式になったことと思います。


幸いにコロナウィルスの届かないクック諸島では、

今日も子どもたちが元気に裸足で走り回っています。


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