私が勤めるトゥラマパフィシックトラベルグループ/Turama Pacific Travel Groupは、クック諸島の観光をリードする、従業員数最大のインバウンド旅行会社です。今年で創立30周年となり、節目として一つの大きなことを実現しました。
昨日、空港横のオフィスにミネラルウォーター給水所が完成し、オープニングセレモニーが行われました。ラロトンガ空港の到着ロビーにて、日々世界各国から到着する観光客のみなさまに、花の首飾りエイと共に、250ml入りのミネラルウォーターを配り歓迎してきた私たち。これからはアルミニウム製のマイボトルに自分たちで島の恵み、ミネラルウォーターを入れてプレゼントすることになりました。
旅行者のみなさまにはクック諸島滞在中に、このマイボトルをできる限り使ってもらい、お店でミネラルウォーターを買うことを控えてもらいたい、という願いを込めて。
このイニシアティブにより、1年間で約20万本のプラスチックボトルの消費を控えることができると考えられます。
小さなラロトンガ島のごみ埋め立て場から、これだけの量のプラスチックボトルがなくなるということは大きなことです。
弊社代表のロバートスキュー氏はセレモニーの挨拶で語りました;
「当初からの目的であった、サステイナブルツーリズム。小さなクック諸島だからこそ、観光業がローカルコミュニティー&自然に与える影響は高い。よって、持続可能な観光業を考え、貢献できるように努めてきた」
観光客数も継続的に増え、7年ぐらい前、島のごみ埋立地が満タンになる日が近づいている、という状況が島で問題になることを知った。
何かできることがないか、と皆で考えた。
5年越しのプロジェクト。たくさんの非協力的な力もあったことは事実。
当初は、地元企業にやってもらい購入しようという計画だったが、手を挙げる企業はいなかった。
結局は、自分たちが立てた目標。自分たちで実行するしかない、と。
会社内に来ている水は既にUVトリートしている安全な水。
それを更にオゾントリートメント(activiated oxygen)し、バクテリア&細菌を99.99%までなくし、世界から集まる観光客に安全な飲み水を提供することができるようになった。
「まさにクック諸島に必要な、環境問題に対するイニシアティブ」と、観光業同業者、政府関係者からもフィードバックが届いています。
私たちトゥラマパフィシックのスタッフは、これからこのマイボトルを誇りを持って日々ラロトンガ空港に到着する観光客たちに手渡すこととなります。
人口12,000人の小さな国の、従業員約50名の会社が、大きく前進をした日でした。
小さなことでも少しずつ。一人一人が行動しなくては何も変わらない。
昨年から島のスーパーからプラスチック袋が消えつつあり、すっかり紙ストローが定番してきた。サステイナブル。自分たちを取り巻いている海が、地球上の国々と繋がっている。地球市民として暮らしているという心を大切に。
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