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クック諸島の国名変更議論 その後

昨年3月に盛り上がった、「クック諸島」という国の名前を変えよう!という動きがありました。その後、あまり議論されている様子もなく、忘れ去れているのかな、と思っていましたが、色々と議論は続いていたようです。


このムーブメントの経緯詳細は、以前の記事を参照ください;


2019年3月15日


2019年3月26日



まずは、Cook Islands(クックアイランズ)という、英語で既に世界に広まっている国の名前は変更しないということで、合意はしました。


今は、母国語であるクック諸島マオリ語の国の呼び方を新しく決めよう、という動きです。現在は、Kuki Airani (発音:クッキアイラニ)と英語の発音を置き換えただけで、言葉に意味を持たない音のみの名前となっています。


これを、キャプテンクックが西洋人として初めて確認した1777年前から数百年も遡る、ポリネシアの人々の伝統&歴史を感じる呼び方にして、より自分たちのルーツを感じよう、という動きです。


日本の場合に置き換えて、分かりやすく説明すると、

「JAPAN」は、継続し、私たち日本人が使う日本語の「日本」という表記・呼び方を変えよう、という意味です。


本題に戻ります。


この1年間、島の伝統的なリーダーたちで集まる会議が行われ、リサーチ、議論を重ね&ヒアリングを行い117つの候補の名前から絞り込まれた有力候補が政府に提出されたということです。


その中でも、一番の候補が「Atea」(発音:アテア)ということ。


Ateaとはクック諸島マオリ語で、神/Godという意味のこと。


Rangiatea = God’s Haven

Maungatea = God’s Mountain

MoanaAtea = God’s Ocean

というように、古来からアテアという単語はは人々に身近に使われていた単語ということ。


Ateaという単語は、(キリスト教が入ってくる以前)古来から使われているポリネシア語なので、Godと訳された単語Ateaが、キリスト教の神のみでなく、土着のポリネシアの神々をも意味する単語だと私は理解しています。(機会をみて地元の知識者に確認したいと思います)


神という意味の国の名前にするにあたり、自分たちを取り巻く神々が私たち国民を守り、限りない善・良さを取り入れることができる、という願いを込めての名前ということ。



また、

Avaiki Nui, Avaiki Ruaなども有力候補とのこと。

地元の伝統的なリーダー、アリキ(酋長)たちもディスカッションに加わり、内閣にて引き続き議論が続くことのこと。


もしかしたら、いま自分が住んでいる国の呼び名がもうすぐで変わるかもしれない、そんな歴史的な瞬間に立ち会うことができるかもしれない?というドキドキした心地。でも、いつもと変わらない島ののどかな風景、椰子の木が並び、その周りを平和そうに歩く鶏の親子たちを眺めならが、ゆったりとした時間が流れるラロトンガの日々が今日も過ぎて行きました。


また、アップデートいたします。

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