国旗を見ると分かると思いますが、クック諸島はイギリス連邦の一つで、
コモンウェルス・オブ・ネイションズの一つです。
よってイギリス女王エリザベス2世が君主です。
地球の反対側の小さな国、クック諸島にも、
今までに一度だけ、エリザベス女王が訪問した、島の人たちに語り継がれる誇らしい歴史があります。
それは、1974年のラロトンガ国際航空の開港式典。
飛行機で到着し、式典に参加し、その日のうちにラロトンガ島を離れたので、
滞在は僅か1日でしたが、訪問したという事実は今でも島の人たちの心に残っています。
その当時の写真が、ソーシャルメディアでシェアされていましたのでご紹介します。
洋装の女王を、アイランド風の伝統で出迎える誇り高きクック諸島人たち。
素敵です。
今年2021年、ラロトンガ空港は開港し、47周年記念となります。
エイに着飾った若き頃のエリザベス女王、良いですね。
女王は、飛行機のタラップから、直接、神輿(?)にて式典の会場まで担がれました。
これは今でも、クック諸島の儀式で見る事ができる最高の敬意を表す、島の習慣です。
女王たちが長旅の末、このようなアイランド風の歓迎を受け
どのような気持ちで担がれていたのか、想像するだけでも楽しいです。
護衛官とかもちろんいたとは思いますが、心配でしょうがなかったかもしれませんね。
ここで、クック諸島の空の歴史をパッと振り返ります。
実は、ラロトンガ空港よりも早く、アイツタキ島のラグーンに発着陸する水上飛行機が
国初の国際空港となっていたことはあまり知られていませんね。
アイツタキ島のアカイアミにあるのですが、このモツはラグーンクルーズで通常立ち寄り
当時の様子に思いを馳せる事ができます。
2004 アイツタキ空港の滑走路のアスファルト化完了
1982 11月5日初めてのボーイング747が到着
1974 1月29日エリザベス女王によりラロトンガインターナショナル空港が開港
1963 Polynesian AirlinesがNZ - アピア - ラロトンガ間の運行開始
1960 Traman Empire Airways (TEAL)がラウカラ アイランド(フィジー), サタプアーラ(サモア), アイツタキ、ボラボラ島、タヒチ島を結ぶ水上飛行機の運行を開始
世界の富豪が憧れたコーラルルート(Coral Route)旅行としてアイツタキ島のもモツ(小島)が クック諸島初のインターナショナル空港となる
1951 1月 Trans-Ocean Airlinesがノートフォーク諸島、フィジー、トンガ、サモアとを結び便を運行
1944 New Zealand National Airways Coorporationが隔週でNZとラロトンガを結ぶ定期便の運行を始める
1943 アメリカ軍がアイツタキ島の滑走路を建設する
1942 アメリカ軍がペンリン島の滑走路を建設する
コロナウィルス以前は、以下のように結構忙しいスケジュールで飛行機が到着していました。
・ニュージーランド航空
オークランド(1週間に5-10便ほど)、シドニー(週1往復)、ロサンゼルス(週1)
・エアータヒチ パペーテ(週1往復)
・ジェットスター&バージンオーストラリア航空 オークランド(不定期でハイシーズンに多くの便)
コロナウィルスの影響で、 現在ラロトンガ空港を利用する飛行機の数は週にたった2便あまりとグッと減ってしまっています。
年間、国民数の10倍に当たる16 - 18万人が行き来していたラロトンガ空港。
近い将来に、再び多くの観光客で賑わい、エイの香りで包まれ、
ウクレレの歓迎の歌声が再び響くことを願います。
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