クック諸島では、今週から4週間ぶりに学校が再開しました。
2週間の学期間休みの前倒し(本来は4月中旬のイースター休暇)、それに2週間のCovid-19対策の休暇が追加された形となりました。
大人たちの仕事&暮らしが大打撃を受け、不安定な状態が続く中、子どもたちが通常通り、元気いっぱいに普通のように学校に通うことができると言うのは本当に幸せに感じます。
島では感染者がいないため、マスクも不要。手洗いなどの衛生面の指導は続きます。
子どもたちが持つ「学ぶ権利」。現在、世界中の国々を数えたら、一体どれぐらいの学校が通常通りに機能しているでしょうか。おそらくびっくりするぐらい限られると思います。今、クック諸島に住めることに再度、本当に感謝です。
これは、娘の8年生のクラス。日本の中学1年生の年齢です。
通常は制服があるけれど、この日は学校中で"アイランド風の服を着る日"であったため、皆個性的にカラフルに着飾っています。
久しぶりの学校で、友達にも会えるからやはり嬉しそう。
日々、ランランと楽しそうに出かけて行っています。
さて、12歳の娘のクラス。 いつものように、今日授業で何やったの?と聞くと、興味深い回答が返ってきました。
「近い将来、Covid-19とは異なる、新しい誰も理解できないウィルスが発生しました。世界中の国々が次々に感染し、人々が苦しんでいます。ラロトンガ島にも感染者が出始めてしまい、皆が警戒しています。さて、私たちクラスはみなでどうしますか?」と言う想定で、議論をしたと言うこと。
小グループに分かれて話し合い、その後クラスでたどり着いた結論は;
「皆で船を作り無人島に行く」と言うこと。
15の島のうち2つの島が無人島。有人の島に行ってしまうと、ウィルスを広めてしまうかもしれないので、そのどちらかの無人島に行く、と。子供たちながらによくニュースを聞き、学んでいるなあと感心です。
では、まず、基本として私たちが生きるためには何が必要か、という話し合いがあり。
・食べ物
・飲み物
・綺麗な自然(山、海、太陽、木、ヤシの木、)
・教育&知恵
・友達、動物
など。頼もしいです。
ということで、
今後このクラスでは、どのように無人島に行くのか、出発するときには何をどれぐらい持って行くのか、などなど議論を深めていくとの事。
世界的にチャレンジングなこのCovid-19の挑戦。どう考え、どう行動するのか、という実践的な思考能力を伸ばしてくこの授業、さすがだなあと感心しました。
子どもたちがどうやって無人島に出発するようになるのか、興味津々です。
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