少し遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
みなさまにとって良い一年となりますようにお祈りいたします。
ラロトンガ島は今までに私が経験したことのないような嵐の朝で新年がはじまりました。サイクロンサライの残りの低気圧が1月1日正午前後に直撃するという予報。島暮らしで初めて、家周辺を整え嵐対策をしたのですが、幸いに”南国の美しい快晴の空の下、驚くような強風&高波”という天候にとどまりました。
さて、2020年も小さなクック諸島にとり大きな一年になりそうです。
昨年末、ミスワールド世界大会にてミスクック諸島であるタージャ・サヘイさんが、大陸優勝であるミスオセアニアに見事選ばれました。人口1万8,000人の小国クック諸島にとって初めての快挙です。クック諸島を世界に広め、これから一年間、ミスオセアニアとして世界を巡りチャリティー活動に従事します。
また、タージャさんは東京オリンピック関連のユースプロジェクトに参加するため来月来日し、日本の皆様にクック諸島を紹介する機会も予定されています。
新年早々、オーストラリア・ニュージーランド、サモア経由、タヒチ・アメリカまで延びるインターネットケーブル「マナトゥア」がアイツタキ島、そしてラロトンガ島まで届きました。太平洋の海底5,000mに沈み、数千キロ続くケーブルです。これにて、クック諸島は世界に繋がり、高速インターネットが実現する予定です。世界で最も大陸から遠い島国にとっては大きな前進、次世代の子どもたちの可能性は広がります。
今年中に既存のディーゼル発電から国中の全てのエネルギーを再生可能エネルギー(太陽光発電)に切り替える、という目標に向かい着々とプロジェクトが進んでいます。あと残るは人口の多いアイツタキ島(1,800人)とラロトンガ島(12,000人)のみです。実現したら世界で初、一国全て切り替え完了する世界一エコな国となります。
クック諸島の海底に沈む、世界でも稀な高価な資源マンガン団塊の調査・研究などが更に進むことが予想されます。世界最大の海洋保護区マラエモアナとのバランスを踏まえた運営方法など、私たちのかけがえのない海を守り、共に生きる方法の模索は続きます。
嵐が過ぎ去った後、夜空に輝く星たちを眺めて始まった2020年。
ラロトンガ島にて、今年もみなさまのお越しをお待ちいたしております。
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